<TV局火災>700億円のゼネコン汚職に発展か、疑惑が噴出―北京市

Record China    2009年3月6日(金) 20時55分

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5日、中国中央テレビ新社屋北側のビル火災事件に関連して、当局の捜査は火災の責任問題を超えて同新社屋建設事業の入札に関する汚職容疑にまで飛び火している。汚職総額は700億円に上る可能性もあるという。写真は火災後の同ビル。

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2009年3月5日、香港紙「太陽報」は、北京市の国営TV局・中国中央電視台(CCTV)新社屋北側に隣接する30階建てのビルで火災が発生した事件に関連して、同新社屋建設資金総額が、国家発展改革委員会の批准額の79億元(約1106億円)より50億元(約700億元)近く多い120億元(約1680億円)超に上っていたことが明らかになったと報じた。

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北京で出版の隔週誌「財政」の「火災事件、腐敗をあぶり出す」と題した最近の調査報道記事を伝えたもの。同記事によれば、新社屋建設プロジェクト弁公室の徐威(シュー・ウェイ)主任がすでに市公安当局に拘束されたが、調査は、個人の職権乱用問題を超えて、新社屋ビルの建設事業入札の経緯などにも及んでいるという。「当局は中央電視台副台長で新社屋法人代表者の李暁明(リー・シャオミン)他20名を調査中だ」とし、「徐威の裏に誰がいるかまだ明らかではない」とする「財政」誌は、同記事掲載号の回収を当局に命じられ、ウェブ版の同記事も削除されたという。

火災の原因となった100万元(約1400万円)相当とされる花火に関しても、実際の価値は35万元(約490万円)程度で、購入価格の70%は徐主任を含む関係者が着服したと同誌は報じた。

ただし、火災事件の調査にあたっている北京市人民検察院は、現在のところまだ汚職の事実は発見されていないとしている。(翻訳・編集/津野尾)

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