<動物像競売>中国の「強烈な反発」の背景を分析―韓国メディア

Record China    2009年3月4日(水) 12時36分

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2日、韓国紙は、清朝末期に北京の円明園から英仏連合軍に略奪された動物像がパリで競売にかけられた問題で、中国側がかつてなく強烈に反発する原因を詳しく分析した。写真はパリでの競売で動物像を落札した中国人、蔡銘超氏。

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2009年3月2日、韓国紙・韓国日報は、清朝末期に北京の円明園から英仏連合軍に略奪された動物像がパリで競売にかけられた問題で、中国側がこれに強烈に反発する原因を詳しく分析した。3日付で中国紙・環球時報が伝えた。

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それによると、「十二支像」として清朝の離宮・円明園に飾られていた動物像は、中国の歴史上最も隆盛を極めた乾隆帝の時代に作られた。当時の中国は、国民総生産(GNP)が世界の30%を占めるほどの超大国。「十二支像」は中国人にとって「隆盛時代への郷愁」であり、欧米諸国に負けていないという自信の象徴なのである。

だが実は、大手競売会社・サザビーズが07年、ロンドンで馬の像を競売にかけた時はこれほど激しい反発は起こらなかった。中国政府はこれまで、海外に流出した文物を国内の資産家や企業を通じて黙々と買い戻していたのだ。

しかし、今回は中国は態度を一変させた。その背景には中国の対仏感情の変化が絡んでいる。両国関係はパリでの北京五輪聖火リレーの妨害事件、サルコジ大統領のダライ・ラマ14世との会談により、急速に悪化しているのだ。さらに注目すべきは国際社会での地位向上を自覚した中国が、以前と比べ自己主張をするようになったこと。記事は、韓国も隣国として緊張すべき時が来たのかもしれない、と指摘した。(翻訳・編集/NN)

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