<金融危機>犯罪率上昇(?)に脅かされる中国―仏メディア

Record China    2009年2月26日(木) 6時45分

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22日、金融危機によって職を失った多数の出稼ぎ労働者による犯罪の脅威が、中国で社会不安となっていると伝えられた。写真は1月、南京から帰省する出稼ぎ労働者ら。

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2009年2月22日、フランス通信社は「金融危機による犯罪率上昇に脅かされる中国」と題した記事を掲載、職を失った多数の出稼ぎ労働者による犯罪の脅威が社会不安になっていると指摘した。23日付で環球時報が伝えた。

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それによると、深センのタクシー運転手・楊(ヤン)さんは、ナイフを持った2人の強盗に遭うまでは、経済危機が彼の平穏な日常生活に影響を及ぼすとは考えたこともなかった。空腹に耐えきれずに犯罪に及んだとみられる2人は地方出身。軍に5年いたという楊さんは、その場でナイフを持った男をつかまえ、2人にカップラーメン代10元(約140円)を渡し、これからは強盗などしないようにと諭したという。

中国の沿海地区では数千という工場が倒産している。貧しい内陸部などから出てきた出稼ぎ労働者は職を失い、その数はすでに2000万人にも上っている。出稼ぎ労働者を対象に職業訓練とカウンセリングを行っている深セン当代社会観察研究所の劉開明(リウ・カイミン)所長は、「人が仕事のない状況で生活できるのは1か月ほどだ。その後は何とかして生き延びようとあらゆる手段を考え始める」と警告する。

現在、大都市・農村を問わず中国各地で出稼ぎ労働者による犯罪を不安視する声があがっており、公安部門などが警戒を強めている。出稼ぎ労働者による犯罪の増加についての統計はまだないが、出稼ぎ労働者の多い地域ほど犯罪率の上昇が顕著だというのが、市民の実感のようだ。(翻訳・編集/津野尾)

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