<金融危機>外国人がいない!世界最大の雑貨卸売センターに異変―浙江省義烏市

Record China    2009年2月21日(土) 8時38分

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17日、金融危機の影響で、世界最大の雑貨卸売センターから外国人貿易商の姿が消えたと英紙が報じた。全盛期には数十万人という世界各地の貿易商がここから各国のデパートやスーパーに商品を流通させ、「中国経済の奇跡」を支えていた。

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2009年2月17日、英紙デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)は、浙江省義烏市にある世界最大の生活雑貨国際卸売センターから外国人貿易商が姿を消したと報じた。かつて世界各地からの貿易商数十万人がここで商品を調達し、各国のデパートやスーパーなどに流通させることで「中国経済の奇跡」を支えてきた歴史がある。19日付で環球時報が伝えた。

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サッカー場800個分の面積をもつ同卸売センターは6000の店舗を有し、「毎日8時間、1つの店舗を3分間ずつで巡っても、全部見るには1年以上かかる」といわれるほどの売り場規模を誇る。中国経済が栄華を極めた10年間、同卸売センターは欧米企業だけでなく、アラブやロシア、アフリカの企業との取引も年々増加させていた。同市の大通りにはパキスタン人や韓国人オーナーのホテルが立ち並び、イラク系ホテルまであるほどだ。

しかし、北京五輪を過ぎたあたりから外国人貿易商が激減し、「今年に入ってからまだ1つもオーダーが取れていない」と嘆く店舗もあるほど、その影響は深刻だという。中国税関総署が発表した1月の輸出総額は前年同月比17.5%減で、ここ10年で最大の減少幅を記録している。

外需に頼れなくなった中国政府は、義烏卸売センターの商品を扱う「農村商店」を将来1年間で15万か所つくると発表、杭州市南部のある町でも、公務員の給与の10分の1を商品券で支払うことを通達したという。(翻訳・編集/津野尾)

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