粉ミルクの「運び屋ビジネス」まで出現、中国メラミン事件でニーズ拡大―スペイン

Record China    2009年2月18日(水) 14時23分

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16日、スペインの華字サイトは、中国製粉ミルクのメラミン混入事件をきっかけに外国製を求める中国人が激増したことから、スペイン在住の中国人の中には専門のビジネスを立ち上げる者まで現れたと報じた。写真は北京のスーパーに並ぶ外国製粉ミルク。

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2009年2月16日、スペインの華字サイト・欧浪網は、中国製粉ミルクのメラミン混入事件をきっかけに外国製を求める中国人が激増したことから、スペイン在住の中国人の中には専門のビジネスを立ち上げる者まで現れたと報じた。17日付で中国新聞網が伝えた。

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中国では昨年、有害物質メラミン入りの粉ミルクを飲んだ多数の赤ちゃんが、腎臓結石になるなどの健康被害を受ける事件が発生。その発端となった三鹿集団(河北省石家荘市)以外にも20社以上の製品からメラミンが検出され、大きな社会問題となった。これをきっかけに、我が子に中国製粉ミルクを飲ませたくない親が激増。輸入粉ミルクが品薄となり、海外在住のツテを頼る人が増えた。

スペイン在住の倪(ニー)さんは、「年末に帰省した時は手荷物のほとんどが粉ミルクだった」と話す。友人から頼まれたものだったが、これを見た別の友人や親せき、友人の友人などからも依頼が殺到。「みな値段はどんなに高くても構わないと言っていた」という。このほか、中国では最近、乳製品に違法添加物を添加していた業者が指摘を受けるなど消費者の不信感はますます高まっている。

倪さんによれば、こうした流れに目をつけたスペイン在住の中国人が専門のビジネスを始めた。スペインに住む中国人の中から帰国する人を探して粉ミルクを手荷物として中国まで運んでもらう。これを中国で外国製粉ミルクが欲しい人に高値で売るというものだという。(翻訳・編集/NN)

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