<サッカー>移籍金ゼロ!代表主力が突然の海外移籍、ルールの穴突く強行に衝撃―中国

Record China    2009年2月8日(日) 15時11分

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2009年2月、オランダサッカー協会は中国スーパーリーグ所属の周海濱選手がオランダリーグの強豪・PSVアイントフォーヘンに移籍することを認めた。写真は周選手。

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2009年2月、オランダサッカー協会は中国スーパーリーグ所属の周海濱(ジョウ・ハイビン)選手がオランダリーグの強豪・PSVアイントフォーヘンに移籍することを認めた。仏華字紙・欧州時報が伝えた。

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周選手は1985年生まれ。2003年に若くして国家代表に選出され、現在では主力選手として活躍している。その周選手が突然の海外移籍を発表、しかもその移籍金はゼロという驚きの事態となった。

今冬、海外移籍を表明した選手は李[王韋]峰(リー・ウェイフォン)選手、馮瀟霆(フォン・シャオティン)選手に続き3人目。李選手は元所属クラブにレンタル費用を自分で支払い、馮選手は契約問題でもめているなか、周選手は移籍金ゼロでの海外移籍を果たした最初の選手となった。

中国サッカー界はクラブが強力な権力を持っており、これまでは選手の望み通りに移籍が実現することはほぼなかった。なぜ今年に限って海外移籍がこうも増えているのだろうか。欧州時報によると、中国サッカー界の内規と国際サッカー連盟(FIFA)が定めたルールの矛盾を突いた移籍だという。

中国では毎年契約を更新することが慣例となっており、年末から新たに契約を結ぶ新シーズン開幕前までは、選手は契約がないフリーな状態だったという。ただし中国サッカー協会の移籍規定では契約が満了しても30か月間は所属クラブに選手の保有権を認めているため、これまでは自由に移籍される心配はなかった。

一方、FIFAの規定では契約が満了した選手が他国のクラブに移籍した場合、そのクラブが所属するサッカー協会が元のクラブが所属するサッカー協会に国際移籍証明書の発行を要求、30日以内に回答がない場合は臨時の移籍手続きを行うことが可能となる。元所属のサッカー協会が移籍が許可できない合理的な理由を説明できない場合には、一年後に臨時の登録は正式なものへと変更される。

国際ルールが優先されるなか、現状の規定では中国リーグ所属選手は自由に、移籍金ゼロで海外リーグに移籍することが可能となってしまう。周選手の移籍は今後、海外への選手流出につながる第一歩となりかねない。そのため中国サッカー協会は現在、移籍規定の改定を進めているという。(翻訳・編集/KT)

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