中国式スパルタ教育の弊害、裏をかく小中学生の知恵―湖北省武漢市

Record China    2009年2月6日(金) 21時33分

拡大

2009年2月、まだ冬休み中だというのに湖北省武漢市の図書館は人でいっぱいだ。そのほとんどが小学生だが向学心に燃えて集ったわけではない。なんとほとんどが宿題を写すことに必死となっていた。写真は上海市図書館浦東分館。

(1 / 3 枚)

2009年2月、まだ冬休み中だというのに湖北省武漢市の図書館は人でいっぱいだ。そのほとんどが小学生だが向学心に燃えて集ったわけではない。なんとほとんどが宿題を写すことに必死となっていた。5日、荊楚網が報じた。

その他の写真

図書館員の話によると、旧正月休みが終わり図書館が開館するや多くの生徒たちが詰めかけたという。ある者はグループで分担を決めて宿題をやり、別の者は友達から借りたノートを写し、またある者はコピーした模範解答を写すといったありさまだ。自宅では保護者にばれてしまうということで図書館に来ているのだとか。図書館以外でもファーストフード店などで写すケースも多いようだ。

「先生にばれたりしないの?」と聞いてみたところ、子どもらは「冬休みの宿題は六科目でプリント40枚。ほかにも英語ドリル1冊に作文5本と英作文3本。普通にやっていたら絶対に終わらない量だし、逆に先生たちもちゃんとチェックすることなんてできないよ。字で埋まっていればだいたい問題ないんだ」とあっけらかんと答えた。

スパルタ式の学習で知られる中国だが、こうなってしまっては多すぎる宿題も考えものだろう。武漢市教育科学院徳育室の王一凡(ワン・イーファン)主任は冬休みの宿題は学生の基礎を固めるためのものだが、あまりに負担が重すぎれば逆効果になってしまうと指摘、量だけを重視するのではなく、勉強と冬休みを楽しく過ごすことが両立できるように配慮すべきだとコメントした。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携