2009年2月4日、中国農業部は、全国の小麦の干ばつ被害は2日現在で全体の43％にあたる約940万haに達したと発表した。中国は記録的な大干ばつに襲われている。新華網が伝えた。

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河南、安徽、山東、河北、山西などの小麦生産地では、すでに4か月間も日照りの状態が続いている。全国の小麦生産量の10分の1を占める河南省では昨年10月24日から連続104日間も雨が降っていないため、2日、5億5500万元（約73億円）を投じて緊急の灌漑を行うことを決定した。

また、今年はまだ例年の1割程度に当たる1mmしか雨が降っていない山東省でも、4億元（約52億円）をかけて新たに5万か所の井戸を掘ることを決めた。安徽省では農民に計3億元（約39億円）の助成金を支給し、化学肥料などの購入を支援する。山西省でも連続100日以上雨が降っておらず、昨年は99年以来最も雨が少ない年となった。

中国気象局国家気候センターの肖子牛（シャオ・ズーニウ）主任は、人口的に雨を降らせる措置も検討していることを明らかにした。中国農業部は2日、干ばつの警戒レベルを最高の「1級」に引き上げ、専門家グループを被害の深刻な地域に派遣した。（翻訳・編集/NN）