2009年1月27日、英国BBC中国語サイトによると、欧州を歴訪中の中国の温家宝首相がスイスを訪れているが、首都ベルンでは大統領府周辺の道路で、当局による大規模な封鎖が行われている。

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封鎖により、近隣の住民は窓を開けることすら禁じられており、報道関係者を含めたすべての人がバルコニーや屋上に立つことも禁じられている。スイスではこれほどまでの警備態勢が敷かれることは異例中の異例。

異例の警備態勢の背景には、10年前に江沢民総書記（当時）がスイスを訪問した際に、チベット独立を支持する活動家が大統領府の前でデモ活動を行ったことにある。活動家はさらに近隣の建物の屋上などにも陣取った。江氏はルース・ドレフュス大統領(当時)に対して強い不快感をあらわし、「あなた方は友人を1人失った」「あなたには国家を統治する能力が本当にあるのか」と言いはなったのだという。（翻訳・編集/岡田）