Record China 2009年1月27日(火) 22時32分
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26日、野生の象の被害に頭を悩ませていた中国南部雲南省シーサンパンナの村が、「象との共存」作戦に成功した。写真はシーサンパンナの野生の象の親子。
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2009年1月26日、豊かな熱帯雨林が広がる中国南部雲南省のシーサンパンナ。野生の象の里としても知られるが、最近は農作物が荒らされたり人が踏み殺されたりする被害も多発。だが、村民は新たな作戦で象との共存に成功した。中国新聞網が伝えた。
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シーサンパンナタイ族自治州景洪市の[孟力]満村は、「象被害」が最も深刻な地域。91年から昨年5月までの間に野生の象による農作物の被害は5万トンに上り、直接的経済損失は2億元(約26億円)に達した。また、象に襲われた人の数は140人で、うち30人以上が死亡。村民たちは長年、頭を悩ませてきた。
シーサンパンナ国家級自然保護区管理局科学研究所の陳明勇(チェン・ミンヨン)所長は、その原因を「象の生活環境の減少」と指摘する。陳所長によると、76年には50万ヘクタールあった熱帯雨林は03年には27万ヘクタールとおよそ半分に減少した。エサ不足も深刻化している。
村民たちはこれまで象を追い払うことしか考えてこなかった。爆竹を鳴らしたり、電流が走る柵を設けたり。だが、どれも解決には至らなかった。ところが最近87万元(約1100万円)を投じてバナナやトウモロコシなど象が自由に食べて良い専用の畑を設けたところ、効果が表れ始めた。村民は「象との共存」の成功に喜んでいる。(翻訳・編集/NN)
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