<ソマリア海賊>海軍の護衛艦隊、半月に3度の海賊被害―中国

Record China    2009年1月26日(月) 11時18分

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24日、昨年末に海賊被害対策のためソマリア沖に派遣された中国海軍の護衛艦隊が、半月の間に3度も海賊船の襲撃に遭遇していたことが分かった。写真は先月17日に海賊撃退に成功した中国船籍「振華4号」。1月22日に上海に帰還した。

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2009年1月24日、重慶晩報によると、昨年末に海賊被害対策のため東アフリカのソマリア沖・アデン湾周辺海域に派遣された中国人民解放軍海軍(以下:中国海軍)の護衛艦隊が、半月の間に3度も海賊船の襲撃に遭遇していたことが分かった。

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中国海軍護衛艦隊の総指揮官・杜景臣(ドゥ・ジンチェン)少佐は23日、中国国営TV局・中央電視台(CCTV)の取材に衛星電話を使って応じた。昨年12月26日、多発する海賊被害から中国船舶などを護衛するため、ミサイル駆逐艦「武漢号」「海口号」と総合補給艦「微山湖号」からなる海軍艦隊が、ソマリア沖・アデン湾周辺海域に派遣された。1月6日正午ごろ(現地時間=以下同)、アデン湾に到着した海軍艦隊は、すぐに初めての護衛任務を開始。杜少佐は、「現在までに、台湾商船を含む中国商船計29隻の護衛任務を遂行した」と説明している。

杜少佐によると、護衛航行中、船舶が不審な小型高速艇に追跡される事件に3度遭遇したという。海軍艦隊はいずれも直ちに発見し、被追跡船に通報。高速艇は一定距離まで接近したが、海軍艦隊の存在に気付き逃走している。また、14日午後11時ごろ、パトロール中の「武漢号」が、中国遠洋運輸(集団)総公司所轄の「天河号」から「2隻の小型高速艇に追跡されている。救援を要請する」と緊急通報を受けている。「武漢号」は2回目の護衛任務を終えたばかりだった。その後、海軍艦隊の突然の出現に2隻は慌ててライトを消し、逃走したという。

最近では、中国海軍として初のソマリア海域での外国船護衛も行っている。22日午後5時ごろ、「海口号」がパナマ商船の護衛任務に就いた。CCTVや環球時報などの報道によると、現在までにソマリア沖・アデン湾周辺海域で発生した海賊襲撃事件は109件。うち42隻がハイジャックされ、14隻268人が周辺海域で現在も人質となっている。(翻訳・編集/SN)

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