消えゆく清代の残り香を惜しむ、名もなき古民家の山村―湖南省邵陽市

Record China    2009年1月8日(木) 16時4分

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7日、清代は康熙帝の時代に建設された古民家が多数残る湖南省邵陽市の坪上村が、朽ち果てていく。歴史的文化遺産の保護を求めてあえいでいる姿がレポートされた。

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2009年1月7日、清代は康熙帝の時代に建設され、今でもその歴史の息吹を伝える建築物が多数残る湖南省邵陽市の坪上村が、歴史的文化遺産の保護を求めてあえいでいる姿がレポートされた。チャイナフォトプレスの報道。

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経済的発展と共に、コンクリートの新築家屋も多く見られだした坪上村だが、村を歩けばやはり、古(いにしえ)より住み継いできた古民家が印象的に映る。古民家に住む多くの人々は自宅を新築する経済力もなく、年月につれて朽ち果てていく家に何とか住み続けている。多くの古民家は古ぼけて黒ずみ、すでに捨て置かれた民家も多い。主を失った家は、さらに荒れ果てていく。

これら清代の古民家は、屋敷の真ん中に「光取り」のための中庭が配されており、建具はすべて木製で、精緻な花鳥風月の彫り紋様が施されている。今も古民家に住む老人・謝国伍(シエ・グオウー)さんは「祖先が残してくれたこの家々が、どんどん取り壊されていくのはしのびない」と嘆く。かつて「瓦屋根の村」と呼ばれたまでに美しい漆黒の屋根をいただく古民家群だが、村のシンボルでもあった祠(ほこら)をはじめ、近年は取り壊され続けているという。

誰かによってその存在がクローズ・アップされ、文化財指定でもされようものなら一躍、観光収入も期待できるような村々が、中国国内には各地に存在する。しかし、その多くは「名もなき村」としてひっそりと朽ちていく運命にある。(翻訳・編集/愛玉)

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