<金融危機>食糧支援求める中産階級が急増、住宅ローンに押され空腹満たせず―香港

Record China    2009年1月7日(水) 6時37分

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5日、金融危機が叫ばれる香港では、失業者や投資で多大な損失を出した人々が中産階級を中心に見られる。特に過去2か月で食糧の支援を求める市民が2倍に増加したが、こうした人々の中心となっているのも中産階級だ。写真は香港の繁華街。

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2009年1月5日、金融危機が叫ばれる香港では、失業者や投資で多大な損失を出した人々が中産階級を中心に見られる。特に過去2か月で食糧の支援を求める市民が2倍に増加したが、こうした人々の中心となっているのも中産階級だという。中国新聞網が香港紙・大公報の報道として伝えた。

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香港の福祉団体・聖雅各福群会(St.James Settlement)の呉(ン)食糧配給主任によると、「同会のフードバンクに食糧配給を求める人々は1100人にもなり、以前の倍になった。特に中産階級が多い」と語る。

呉氏によると、金融危機を受けて多くの銀行で人員削減が実施されたが、解雇されたばかりの中産階級層は、住宅ローン支払いのために蓄えた預金があるために、しばらくの間は公的な福祉援助を受けることができず、同会に対して乳児用の粉ミルクなど食糧の援助を求めた。それによって呉氏は、貧困問題が中産階級に及んでいるとの認識を得たという。しかし、同会への支援も不況により減少、昨年は毎月50万元(約700万円)の支援があったが、過去2か月はわずかに11〜12万元程度と4分の1程度に落ち込んだ。

こうした状況に対し、香港社会福利署の余志穏(ユー・チーワン)署長は「政府は1億元(約14億円)を出資し、各地にフードバンクを作る予定だ」とした。各バンクは社会福利署から250万元の開業費用の他、120万元の支援を受ける。早くても今年2月には稼動させたい考えだ。(翻訳・編集/小坂)

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