メラミン樹脂製食器の8割から有毒物質を検出―北京市

Record China    2008年12月27日(土) 20時43分

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26日、国際食品包装協会などが共同で発表した調査報告によると、北京市内の大型店や卸売店で販売されているメラミン樹脂製食器の80%に安価で有毒な物質が使用されていることがわかり、法規定を犯す業界の常態がさらされた。写真はメラミン樹脂製の児童用食器。

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2008年12月26日、国際食品包装協会と北京凱発環境保護技術コンサルティングセンターが共同で発表した調査報告によると、北京市内で販売されているメラミン樹脂製食器の80%に、安価で有毒な物質が使用されていることがわかった。27日付京華時報の報道。

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同協会は11月、北京市内のスーパー5店舗と卸売店8店舗から、15社のメラミン樹脂製食器を1点ずつ購入し、国家環境保護製品品質監督検査センター等で検査を行った。結果、卸売店で購入した10点には、基準値を超えるホルムアルデヒドが含まれていることがわかった。メラミン樹脂は耐熱性や耐水性に優れた合成樹脂で、食器などの日用品の原料として広く用いられている。

さらには、卸売店で購入した10点の生産メーカーのうち、生産許可証を取得していたのはわずか1社ということも判明。製品間の価格差が非常に大きい事に疑問を抱いた協会では、さらなる詳細検査を進めた。その結果、この10点からは使用禁止の尿素樹脂が検出された。メラミンの原料価格が1tあたり1.3万〜1.4万元(約17万〜18万5000円)なのに比べ、尿素樹脂は5000元(約6万6000円)と安価。よって、尿素樹脂とメラミン樹脂を混合するのが業界では周知の「秘密」であるということも、広州のメーカーから知らされた。

これを受けて、北京化工大学はこれら15点のサンプルに追加検査を行った。うち12点のサンプルから尿素樹脂が検出され、一部製品は全て尿素樹脂で作られていることが判明した。純粋にメラミン樹脂で製造されているのはわずか3個で、単純計算すれば、8割のメーカーが違法に有毒な材料を使用しているということになる。全国に1000社余りあるメラミン樹脂製の食器メーカーの内、生産許可証を取得しているのはわずか20社。98%の企業は違法に生産していることもわかった。(翻訳・編集/中原)

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