海底パイプラインから石油強奪、前代未聞の犯罪者に死刑判決―山東省

Record China    2008年12月27日(土) 13時38分

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2008年12月25日、山東省東営市で、海底パイプラインから石油を盗んだ犯罪組織のリーダー、王玉江と劉林彬両死刑囚の死刑が執行された。海底パイプラインから石油を盗む事件は中国で初めての事例だという。写真は勝利油田。

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2008年12月25日、山東省東営市中級人民法院(日本の地裁に相当)で死刑判決を受けていた犯罪組織のリーダー・王玉江(ワン・ユージアン)と劉林彬(リウ・リィンビィン)両死刑囚に、死刑が執行された。2人は海底パイプラインから石油を盗むという中国初の事例で立件されていた。斉魯晩報が伝えた。

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2005年6月から8月にかけて、河北省の農民・王と山東省の漁民・劉を首謀者とする10人のグループは、複数回にわたって勝利油田の海底パイプラインから石油を盗み出した。その際に石油漏出事故が発生、17立方メートルの原油が漏出したほか、108時間にわたりパイプラインが停止するなど原油生産に深刻な悪影響を与えた。

また、漏出した原油によって河北省、山東省、天津市などの海域が汚染された。東営市の養殖場だけで被害額が1億3000万元(約13億2000万円)に上るなど、大きな被害をもたらしている。今月14日、東営市中級人民法院は犯罪組織が深刻な経済被害、環境破壊をもたらしたと認定、社会に大きな悪影響を与えたとして、最高人民法院(日本の最高裁の相当)の審査を経て首謀者2人に死刑を言い渡し、25日に執行された。(翻訳・編集/KT)

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