これも貧困対策?高3生の窃盗、「名門大に受かって不起訴」に―重慶市

Record China    2008年12月26日(金) 7時58分

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25日、ある高3男子が今年6月、同級生のキャッシュカードを盗んで6万円を引き出し逮捕されたが、検察院は「名門大学に受かったら不起訴」との条件付きで起訴見送りを決定した。写真は浙江省杭州市にある名門大学のひとつ、浙江大学。

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2008年12月25日、重慶晩報社によると、ある高校の3年生の男子生徒が今年6月、同級生のキャッシュカードを盗んで4500元(約5万9500円)を引き出したことで捕まったが、ある条件のもと不起訴となったという。

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高校3年生だった李(リー)くんは、同級生や教師の間でも評判は良く、一流大学への進学も疑いないほど成績優秀で、物理学の全国テストでも賞をもらうほどだった。しかし、そんな李くんは家が貧乏で、お金を盗んだのは、一時の気の迷いからだったという。重慶市では800元(約1万500円)以上の窃盗は即立件される。李くんは警察に取り押さえられた。在学中の高校生による犯罪ということで、担当の検察官は慎重に取り調べを進めた。公訴すれば、少年が3年以下の実刑になることは間違いなかった。

学校関係者も交えて李くんの取り調べが行われ、検察庁は「一流大学に合格する」ことを条件に、李くんの起訴見送りを決定。李くんは二度と犯罪を起こなさないことを誓約し、盗んだお金も弁済すると約束。被害者も、李くんを許すと話した。その後、李くんは大学入学のための統一テストを受け、浙江省杭州市のある一流大学に合格。これにより起訴見送りが確定した。現在、大学生となった李くんは感謝の気持ちを胸に勉学に励んでいるという。

しかし、この「条件付きの不起訴」については、法律関係者の間で意見が割れている。法に従って厳格に対処すべき、基準が曖昧だ、大学合格と犯罪には脈絡がない、などの反対意見がある一方で、少年は十分反省しており、罪を追及することよりも今後の可能性に期待するべきだとする肯定する意見も出ているという。(翻訳・編集/岡田)

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