2008年12月10日、英BBCサイト中国語版によれば、アメリカの著名ロビイスト団体の責任者が9日、ハリウッド映画が海賊版DVDによって受けている被害が、景気後退によってさらに深刻化していることを明らかにした。

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アメリカ映画協会の責任者は、景気後退の中、海賊版DVDによる被害が甚大なものとなっており、知的所有権保護を強化しなければ、アメリカが受ける経済損失はさらに大きなものになると指摘。アメリカの映画制作会社は毎年60億ドルもの被害を受けており、世界全体の映画業界の損失はさらにこの3倍にのぼるという。とくに、中国では年間27億ドルもの損失が出ているとし、中国で販売されているDVDは、10枚のうち9枚は海賊版だと話した。

アメリカ映画協会は中国政府に対し、知的所有権保護を強化するよう求めるとともに、現在以上に多くのアメリカ映画輸入の許可を出すように求めているという。アメリカでは毎年数百本の映画が作られているが、中国政府が許可しているのは20本程度で、こうした状況が海賊版の蔓延を助長していると協会の責任者は指摘している。（翻訳・編集/岡田）