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6日、オーストリア在住の中国人企業家・趙尚峰さんが、警察当局の不当な逮捕によって名誉を傷つけられ、経済的な損失を負ったとしてオーストリア政府に損害賠償を請求した。写真はオーストリアの国民議会。
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2008年12月6日、オーストリア在住の中国人企業家・趙尚峰(ジャオシャンフォン)さんが、警察当局の不当な逮捕によって名誉を汚され、経済的な損失を負ったとしてオーストリア政府に損害賠償を請求した。中国新聞網が伝えた。
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趙さんは2000年に現地で会社を設立し、01年から中国人学生のオーストリアへの留学斡旋業務を開始。ところが04年6月、現地の警察当局に「史上最大の密航組織」として摘発され、社員数人とともに逮捕された。警察の発表では、趙さんらは学生と身分を偽って中国人を少なくとも1400人以上密航させ、2500万ユーロ(約29億5000万円)の利益を上げていた、としていた。
当局は逮捕当時、「証拠は十分」と発表していたが、数か月後には「証拠を収集中」に変化したという。この間逮捕された社員は最短で7週間、最長で4か月後に仮釈放されたが、趙さんら2人は主要人物として拘留され続けた。
05年8月、第1回目の裁判で当局から具体的な証拠が提出されず、趙さんらは14か月ぶりに釈放され、06年4月に密航組織の件は無罪が確定。しかし、社員の1人が偽造書類を所持していた疑いで、趙さんらは「保護観察1か月」の判決を受けた。趙さんはこれを不服として控訴。07年3月、全面的な無罪が確定した。
今年10月、趙さんらは名誉毀損と経済的損失を理由にオーストリア政府に損害賠償を請求。現在、関係当局が調査を進めているという。(翻訳・編集/HA)
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