<エイズ>ベルギー人記者襲われる、地元政府は「取材妨害」を否定―河南省

Record China    2008年12月4日(木) 16時43分

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4日、河南省のエイズ患者を取材していたベルギー人記者一行が現地で暴行を受け金品を奪い取られた件で、「西側メディアの関心が高まっている」と中国紙が伝えた。写真は河南省のエイズ村。

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2008年12月4日、中国紙環球時報は、2日付の英BBC放送が報じた河南省のエイズ患者を取材していたベルギー人記者一行が現地で暴行を受け金品を奪い取られたというニュースに、西側メディアの関心が高まっていると報じた。

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ベルギーの公共テレビ・ラジオ局「VRT」の記者一行が襲われたのは先月27日。河南省のエイズ患者を取材中、暴徒に車から引きずり降ろされ、ビデオカメラ、現金、銀行のキャッシュカードなどを奪い取られた挙句、これ以上取材しないよう脅された。これを受けベルギーのデフフト外相は30日に声明を発表、現地当局に対し「報道の自由を確保するよう」呼び掛けた。在中国ベルギー大使館も中国側に徹底調査を求めた。これに対し河南省外事処は「ちょっとした小競り合い。一部のエイズ患者による独自の行為」と反論している。

北京五輪を機に中国政府は外国人記者に対する取材規制を緩和したが、地方政府まで徹底されていないのが現状だ。地方ではいまだに外国人記者を「災いの元」とする見方が根強く残っている。こうした背景が浮き彫りとみられる今回の事件だが、環球時報は、米紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが報じた「VRT記者が事件後すぐに110番通報しなかった」ことに疑念を示し、「真相はまだはっきりしていない」と強調している。(翻訳・編集/NN)

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