2008年12月2日、公務員による海外視察旅行のスケジュールや費用明細がインターネット上で暴露され、市民から非難を集めている。「東方網」が伝えた。

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上海市の地下鉄内で買物袋を拾ったあるネットユーザーが中を確認したところ、地方政府公務員の海外視察旅行に関する資料を発見。資料は江西省新余市の「視察旅行者数11人、13日間で35万元（約490万円）」や、浙江省温州市の「同23人、21日間で65万元（約910万円）」など文書があった。中でも温州市の米国視察旅行の明細がほぼ全部揃っており、「公共性」が高いと判断して公開したという。

公開された資料によると、視察団はまずハワイに寄り、その後ロサンゼルスやラスベガスなど有名観光都市約10か所に立ち寄る計画で、21日間のうち実際の公務はわずか5日間だけ。しかもラスベガスでは1泊700ドルのホテルに宿泊する予定になっていたという。

視察団の団長で同市紀律委員会の徐有平（シュー・ヨウピン）副書記は、各メディアからの取材に対し、「公開されたのは企画会社の一番最初のプランだろう。実際のスケジュールとは一致していないし、何もやましい所はない」と回答。また、同行した市幹部は「ラスベガスでは700ドルもするホテルに泊まっていない。カジノにも1人も行っていない」と弁明したという。

同市は今回の事件を重視し、すでに事実関係の調査に着手しており、近日中に結果を公開するとしている。（翻訳・編集/HA）