2008年11月28日、新華網は北京大学教員の尤広建（ヨウ・グアンジエン）氏のコラム「中国文化の欠陥、自然科学を生み出せなかった中国」を掲載した。

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尤氏は中国は長い歴史と伝統を持つ国であり、政治、経済、哲学など多くの優れた思想を生み出してきたと認めつつも、なぜ自然科学を生み出せなかったのかを考える必要があると指摘、その原因こそが中国文化の欠陥だと述べた。

中国文化の欠陥とは何か？尤氏は理性、真実の追究を欠き、応用ばかりを重視していた点だと考えている。一例をあげれば、かつて中国の天文技術は世界的に見てもきわめて高度なもの。しかしその目的は吉凶を占うことにあり、科学の発展には結びつかなかった。そればかりか、「天圓地方」（天は円形、大地は四角）という世界観は近代まで変わらず残り続けた。尤氏は中国の優れた文化を否定するわけではないが、その問題点をも認識するべきだと主張している。（翻訳・編集/KT）