貴州省で世界最古のカメの化石、進化の謎解くか―英誌

Record China    2008年11月29日(土) 6時47分

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27日、中国貴州省安順市関嶺プイ族ミャオ族自治県で世界最古とされる2億2000万年前のカメの化石が発掘された。謎に包まれていたカメの進化を解く重要な資料になるという。写真は安徽省合肥市のペット市場で売られているカメ。

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2008年11月27日、英科学雑誌「Nature」によると、中国貴州省安順市関嶺プイ族ミャオ族自治県で世界最古とされる2億2000万年前のカメの化石が発掘された。これまで謎に包まれていたカメの進化を解く重要な資料になるという。人民日報が伝えた。

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この化石は細かい歯が生えており、腹面を覆う「腹甲」しか持っていなかったことから、「オドントケリュス・セミテスタケア(Odontochelys semitestacea)」(=甲羅が半分で歯が生えているカメ)と名付けられた。論文の筆頭著者である中国科学院古脊椎動物古人類研究所の李淳(リー・チュン)副研究員は、「三畳(トリアス)紀のカメの化石は世界でも非常に珍しい。これまでは比較的新しい化石から、推測するしかなかった。今回の発見はカメの進化を解く上で重要な根拠となるだろう」と語った。

今回発見された化石は、「腹甲」はすでに現代のカメと非常に近かったが、「背甲」はまだ発達が始まったばかり。これまで科学界では、カメの甲羅は「腹甲」が背中側の「背甲」よりずっと先に形成されたと推測されてきたが、今回の発見でそれが裏付けられた。

発掘には、中国科学院、国家自然科学基金委員会、科学技術部などのほか、カナダや米国の専門家も参加した。(翻訳・編集/NN)

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