＜中華経済＞南方航空が政府から30億元の資本注入獲得―中国

2008年11月27日付香港・経済通によると、中国3大航空会社の一つ、中国南方航空集団はこのほど、中国政府から30億元の資本注入を獲得したと発表した。市場では他の3大航空会社である中国国際航空、中国東方航空の2社にも資本注入がなされるとみている。

資金注入は航空会社の自己資本比率の引き上げが目的。同3社は設立時の資本金が少なかったことから、銀行からの借り受けを余儀なくされており、負債比率は高い。9月末現在の負債比率は、中国国際航空が約60％、中国東方航空が約98％、中国南方航空が83％となる。

関係者によると、中国南方航空集団は上場子会社の中国南方航空股〓（にんべんに分）有限公司に同資金を注入する。中国南方航空は親会社に新株を発行することで、同資金を取得する見通し。

先ごろ「国家発展・改革委員会（発改委）は同3社への資本注入を決定した」と伝えられており、注入額は中国国際航空に100億元、中国東方航空と中国南方航空に30億元ずつとされていた。（翻訳・編集/KS）