定年引き上げは「時期尚早」、専門家も強く反発―中国

Record China    2008年11月27日(木) 16時8分

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26日、中国で大きな社会問題となっている「定年年齢引き上げ問題」で、専門家が「時期尚早」とする反対意見を述べた。写真は21日に南京市で開かれた就職面接会。多くの大学生が殺到した。

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2008年11月26日、中国で大きな社会問題となっている「定年年齢引き上げ問題」で、中国青年報は「今はその時期ではない」とする専門家の意見を掲載した。

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養老保険制度(日本の年金に相当)が財政破綻の危機に直面する中国は、定年年齢の引き上げでそれを回避したい考えだが、大学生の就職難が続いており「若者の就職がさらに難しくなる」と懸念を示す声が多い。専門家である中国社会科学院法学研究所の李林(リー・リン)所長は、「今の国内情勢からすると、引き上げを語るのは少し早すぎるのではないか」と述べ、「(定年年齢の引き上げは)職に困っていない人達による机上の空論。失業して困っている社会的弱者の意見は、全く反映されていない」と指摘した。

中国では6日に開かれた労働問題に関するフォーラムの席で、人力資源・社会保障部社会保障研究所の何平(ホー・ピン)所長が「2010年頃から段階的に65歳まで引き上げる計画がある」と発表したが、国民の9割が反対という調査結果が出ている。(翻訳・編集/NN)

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