<続報>ユキヒョウは第2の華南トラ事件?出来すぎたストーリーに専門家が疑惑の目―中国

Record China    2008年11月22日(土) 12時6分

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21日、「拾って育てたヤマネコは国家1級野生保護動物のユキヒョウだった」というニュースについて、「飼い主による作り話ではないか」との疑惑が浮上している。写真がそのユキヒョウ。

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2008年11月21日、新疆ウイグル自治区の牧畜農民が山で拾ったヤマネコは「ユキヒョウ(雪豹)」だったというニュースに、「作り話」疑惑が浮上。ねつ造疑惑で世界的に有名になった華南トラ事件の二の舞になる、と警告する動物専門家が現れた。北京紙「中国青年報」が伝えた。

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今年5月12日、新疆ウイグル自治区グルジャ(伊寧)県の張培偉(ジャン・ペイウェイ)さんは、羊の放牧のため訪れた天山西部の峡谷で2匹の子ネコを発見。そのまま自宅に連れ帰り育てたのだが、2匹はどんどん大きく成長。食欲もニワトリ1匹食べていたのが、子ヒツジ1頭丸ごと食べるようになり、驚いた張さんは各研究機関に鑑定を依頼。7月に「ユキヒョウの可能性大」と連絡があり、9月に「ユキヒョウ」と断定された。この件に関し、同自治区林業局は張さんに「当局の指示があるまで誰にも話すな」と口止め。その後何の連絡もなかったため、彼が地元紙に「ユキヒョウ発見」のニュースを通報したという。

長年ユキヒョウの研究を続けている「中国科学院新疆生態・地理研究所」の研究員で、新疆動物学会副理事長の馬鳴(マー・ミン)氏は「拾った子ネコが成長してユキヒョウになったというニュースは話としては面白いが、華南トラ事件と同様にねつ造の疑いがある」とコメント。「いくら子供といっても明確な特徴を持つユキヒョウをヤマネコと間違えることはありえない。拾った場所や状況について飼い主はウソを言っている」と断言した。しかもユキヒョウの飼育費として全国から寄せられた寄付金についても疑惑ありとの報道も出ている。

疑われている飼い主の張さんは現在非常に落ち込んでおり、彼の母親も「なんでユキヒョウなんか拾ってきたの」と泣きながら息子を責めたという。(翻訳・編集/本郷)

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