「売れないのは報道のせい!」ミカン農家、新聞社に抗議の座り込み―上海市

Record China    2008年11月21日(金) 21時11分

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20日、上海市のミカン農家100人以上が19日、「ミカンからウジ虫が見つかった」と報道した新聞社につめかけ、「報道のせいで販路を断たれた」として抗議の座り込みをした。写真は鄭州市の卸売市場。柑橘類の売り上げが全国で大打撃を受けている。

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2008年11月20日、香港紙「文匯報」によると、上海市の共産党機関紙「解放日報」傘下の「新聞晨報」が10月24日、「上海市閔行区で栽培されたミカンの果肉から大量のウジ虫が見つかった」と写真入りで報道。この報道のせいで上海産のミカンの売れ行きがガタ落ちになったとして、同市のミカン農家100人以上が19日午前、「解放日報」につめかけ抗議の座り込みを行った。

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「解放日報」本社ビル1階ロビーは抗議に訪れた農民らにほぼ占領された状態に。新聞社側はこの騒ぎに何の反応も示しておらず、農民らはその場に座り込みトランプゲームや雑談をするなど長期戦の構えを見せている。また女性らは布団をロビーに敷いて、幼い子供たちの寝床を確保。あっという間にロビーはミカンや焼き芋の皮でいっぱいになった。ビルの入り口も農民であふれており、職員は裏口から出入りすることに。エレベーターも使えないため、非常階段で高層階にあるデスクに向かっていた。

農民らは「新聞晨報」の報道以来、売れなくなったミカンを「解放日報」グループで買い取るよう何度も要求していたが、この日の抗議が最大規模に。時間がたつにつれ農民らの苛立ちも増すばかり。一触即発の危険な状況だと判断した上海警察は、警備担当者を午前中の5人から30人に増員。彼らの説得に応じ、農民らは同日午後5時半にようやく解散した。(翻訳・編集/本郷)

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