矛盾の激化!民衆と警察との衝突が最多の年へ―中国

Record China    2008年11月11日(火) 12時43分

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10日、広東省深セン市で7日に発生した死亡事故の処理に不満を持った群集数千人と警察との衝突事件など、今年は中国の警察にとって民衆との衝突が最も深刻な1年になる可能性が高いという。写真は深センの暴動現場。

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2008年11月10日、広東省深セン市で7日に発生した死亡事故の処理に不満を持った群集数千人と警察との衝突事件など、今年は中国の警察にとって民衆との衝突が最も深刻な1年になる可能性が高いという。「国際先駆導報」が伝えた。

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今年これまでに報道された主な衝突事件は以下の通り。

・7月、刃物男による警察襲撃10人死傷事件。

・7月、雲南省孟連県でゴム生産農家との衝突により2人が死亡した事件。

・10月、広東省三江県で政府の非合法な行動に抗議する数百名の民衆と衝突した事件など、報道されている以外にも多数発生していると見られている。

こうした状況に対し香港のメディアは、多くの市民が警察を襲撃した刃物男を「英雄」扱いしたことを例に引き、「民衆の心の中での警察の位置づけはどうなってしまったのか」と疑問を投げかけ、「権力の乱用や汚職事件の頻発、格差の拡大など、日頃の不満や矛盾が些細な事件をきっかけに爆発している」と分析している。

また、中国社会科学院の研究員は衝突の原因を「民衆の利益が長期にわたって侵されて来たこと」「処置が不適切で権力の乱用がある」「情報が公開されないため政府が信用を失い、矛盾が激化している」と指摘する。

一方、中国公安部の孟建柱(モン・ジエンジュウ)部長は、「不適切な処置による無益な衝突事件を避けるために対策や方法を十分に研究すべき」とした上で、「警察力、武器、強制措置」の使用を慎重に行うよう求めているという。(翻訳・編集/HA)

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