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8日、広東省深セン市で交通検問中に死亡した市民の遺族らが起こした大規模な暴動は、地元政府が賠償金給付などを発表したことで基本的に収束。遺族と政府間で賠償額などの交渉が続いている。写真は暴動現場。
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2008年11月8日、広東省深セン市で7〜8日にかけて、交通検問中に死亡した市民の遺族らが起こした大規模な暴動は、地元政府が賠償金給付などを発表したことで基本的に収束したが、被害者を死に至らしめた検問職員の身分などは明かされないままだという。新華社の報道。
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事件の発端は7日午前、同市宝安区で違反車両摘発の検問を実施中、ナンバープレートを取得せず無免許運転だった李国超(リー・グオチャオ)さんを検問しようとしたところ、李さんが逃走を図ったため、それを止めようとした検問職員がトランシーバーを投げつけたが、それが命中し李さんは転倒し死亡した。
事件後、不満を持った家族が警察署に遺体を運び込み、爆竹を鳴らすなどして抗議。当初30人程度だった参加者が数千人にまで膨れ上がる暴動へと発展、8日未明まで続いた。これを受け、市政府および区政府は同日、遺族への20万元(約280万円)の賠償金給付、ならびに死亡事故のきっかけとなった検問職員の逮捕、李さんの遺体を家族の同意なしに検死および火葬処理しないことを発表した。
遺族は当初、60万元(約840万円)の賠償金を請求していたが、政府は検死結果が出るまでは具体的な額面の提示は避けており、先に20万元のみを支給したかたち。なお、被害者は同省五華県出身だが、遺族と政府間の交渉には、遺族感情を考慮して同県幹部らも同席しているという。(翻訳・編集/愛玉)
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