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3日、北京大学中国経済研究センターは最新の予測レポートを発表。経済成長率9%の維持には努力が必要であり、ゆるやかな経済発展のためには年内に少なくとも2度の利下げがありうると分析した。写真は北京の金融街。
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2008年11月3日、中国新聞網によると、北京大学中国経済研究センターは最新の予測レポートを発表した。これによると経済成長率9%の維持には努力が必要であり、ゆるやかな経済発展のためには年内に少なくとも2度の利下げがありうると分析する。
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同レポートによると17の国内外研究機関が第4四半期のGDP増加率を9.1%と予測、前3四半期平均に比べ0.1%の増加とした。また、CPI(消費者物価指数)は3.7%の値上がりがあると見られるが、前3四半期平均と比べ、1.6%の反落となる。これら17の研究機関には北京大学中国経済研究センターのほか、シティバンクやHSBCの研究機関も含む。
専門家によると「グローバル経済の後退は中国の貿易輸出に大きな影響を与える」。過去7年間で世界貿易の成長率は14.3%だったが、中国の平均成長率は27.6%を記録した。「過去7年間、輸出のGDPへの貢献は17%。特に昨年は19.7%まで貢献率が上がった。輸出の中国経済への影響は非常に大きい」という。また、「輸出がゼロ成長ともなると、GDPの成長率はわずかに8.1%となり、消費への影響も甚大になる」という。
実際に世界経済の影響は明らかになっている。マクロ経済の動きを示す指数は11か月連続で下降しており、その調整が急務となる。一方、現在の経済の動きに対し、人民銀行はわずか1か月半の間に3度の利下げに踏み切った。北京大学の研究者は「さらなる利下げが必要だ」と語っている。(翻訳・編集/小坂)
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