2008年11月3日、3日付西部網によると、北京大学中国経済研究センター（中心）はこのほど、経済成長の維持のため、中国人民銀行（中央銀行）が08年内に少なくとも2回の利下げを行うとする研究報告を発表した。

9月16日以降、人民銀はわずか1カ月半足らずで3回の利下げを実施。直近では10月29日、商業銀行の貸出・預金基準金利を引き下げた。世界的な金融危機が中国の実体経済に及ぼす影響が懸念される中、金融緩和によって景気を下支える姿勢をより鮮明に打ち出した格好となっている。

同センターの宋国青教授は、人民銀は利下げ姿勢をより強めるべきだと指摘する。人民銀の利下げ対応の遅れから、企業の投資意欲が減退し、需要全体の悪化につながった1998年のアジア通貨危機を引き合いに、今回は積極的に利下げに踏み切るべきだとした。（翻訳・編集/KS）