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2017年には量子科学実験衛星「墨子号」、光量子コンピューター、国産大型旅客機「C919」から、独自の知的財産権を備えた高速鉄道「復興号」の運行、中国が独自に研究開発した新型の1万トン級駆逐艦1番艦の進水まで、宇宙航空、交通輸送、経済建設、エコ文明、科学技術革新(イノベーション)などさまざまな分野で、中国が1つまた1つと積み上げた重大な科学技術成果は実に驚異的なものだった。第一財経網が伝えた。
17年の科学技術重大成果を振り返る。
(1)2017年4月20日午後7時41分35秒、海南省にある中国文昌衛星発射センターでキャリアロケット「長征7号遙2」が打ち上げに成功し、4月27日には宇宙ステーション「天宮2号」との初の推進剤補給テストを終えて、無人補給船「天舟1号」の飛行任務が無事に完了した。
(2)2017年9月21日、京滬高速鉄道(北京-上海間)の南京市の区間を高速鉄道「復興号」が走っていた。この日、全国鉄道網では新しい列車運行図が実施され、7台の「復興号」が京滬高速鉄道で全国に先駆けて時速350キロメートル走行を達成した。北京-上海間の運行時間が4時間半前後に短縮され、中国は世界で高速鉄道の商業運転速度が最も速い国になった。
(3)2017年4月26日、遼寧省大連市で、中国の国産空母1番艦の進水式が行われた。この日、空母2番艦の進水式が中国船舶重工集団公司の大連造船所で行われた。
(4)2017年9月28日午前7時20分頃、国産大型旅客機「C919」101機が上海浦東国際空港第4滑走路から飛び立ち、上海市崇明区、江蘇省南通市を経由した。テスト飛行の空域は初飛行時の2倍に拡大したという。
(5)2017年7月18日、四川省成都市に世界初の新エネルギーによるモノレールが登場した。
(6)2017年10月3日、科学調査船「探索1号」が調査任務を終え、海南省三亜市に帰港した。同船は中国の4500メートル級有人潜水調査船と1万メートル級潜水作業の作業母船であり、三亜を出発してから、マリアナ海溝で中国科学院の戦略的B類先導特定プロジェクト「海溝についての先端の科学技術問題の研究と攻略」などの重点特定科学技術任務を遂行し、優れた成果を上げた。
(7)2017年9月12日、西蔵(チベット)自治区山南市洛扎県蒙達村区間で、海抜高度世界一となる海抜5548メートルの蒙達拉山頂にまたがる110キロワット級洛扎送電線の作業が行われた。
(8)2017年6月9日、広東省珠海市の南東320キロメートルに位置する南中国海の神狐海域の水深1266メートル以下の海底にある203-277メートルのメタン・水化合物「メタンハイドレート」の試掘作業プラットフォームの様子。神狐海域でのメタンハイドレート試掘は2017年5月10日に点火テストが行われてから、6月10日午後2時52分まで31日間連続でメタンハイドレートを生産し、総生産量は21万立方メートルに達し、一日平均6800立方メートルを生産した。
(9)2017年11月21日、北京の北京首都国際空港で、作業員が海南航空HU497便のボーイング787機を背にバイオジェット燃料を紹介する様子。
(10)2017年7月15日、甘粛省酒泉市で撮影された、間もなく開通する京新高速道路の様子。北京市と新疆維吾爾(ウイグル)自治区を結ぶ同高速鉄道の内蒙古(内モンゴル)自治区臨河区-新疆哈密市区間の幹線道路が完成して運行がスタートし、北京と新疆を結ぶ最も便利な高速道路の一大ルートが完成し、北京-烏魯木斉(ウルムチ)間の移動時間が大幅に短縮された。
(11)2017年11月3日、江蘇省啓東市で撮影されたアジア最大で最先端の浚渫船であり、6600キロワットの浚渫ポンプ能力を備えた大型自己航行式浚渫船の「天鯤号」の様子。
(12)2017年7月9日、広西壮(チワン)族自治区北海市で、LNGタンカー「中能北海号」が中国石油化工股フン有限公司(フンはにんべんに分)天然ガス子会社の北海LNG受入ステーションの埠頭に初めて停泊し、LNG17万4千立方メートル、天然ガスにして1億立方メートルの積卸任務を完了した。
(13)2017年5月18日、第10回中部博覧会が安徽省合肥市で開幕した。同日、中国科学技術大学が設計製造した有名な美人ロボット「佳佳」が安徽館に登場し、来場した企業関係者や参観者は相互連動のやりとりを楽しんだ。(編集KS)