期待高まる国産大型旅客機の開発、人材不足など難問も―中国

Record China    2008年10月23日(木) 9時6分

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20日、南京航空宇宙大学の朱剣英元校長は「国産大型旅客機の製造は有人宇宙ロケットの開発以上に困難」と発言、期待の高まる航空機の開発にはまだ多くの関門が残されていることを明かした。写真はエアバス社のA380。

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2008年10月20日、江蘇省南京市で「航空宇宙科学技術イノベーションと長江デルタ経済発展フォーラム」が開催された。席上、南京航空宇宙大学の朱剣英(ジュウ・ジエンイン)元校長は「国産大型旅客機の製造は有人宇宙ロケットの開発以上に困難」と発言、期待の高まる中国国産航空機の開発にはまだ多くの関門が残されていることを明かした。21日、新民晩報が伝えた。

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今月19日、中国国産の新型ターボプロップ旅客機「新舟60」が初フライトに成功した。来年には上位機種にあたる「新舟600」の販売も予定されている。また中国初の国産ジェット旅客機・ARJ21翔鳳も年内に試験飛行を予定、来年にも就航が予定されている。

付加価値が低い労働集約型産業からハイテク産業への転換を目指す中国にとって、国産航空機の製造は悲願とも言える。それだけに早い時期の大型旅客機開発が期待されているが、朱元校長は航空機は長期間の使用に耐える耐久性と高い信頼性が必要で、その開発は1回限りの使用で終わる有人宇宙ロケット以上の難易度だと発言した。

特にエンジン及び複合材料の開発で中国はなお先進国に大きく引き離されており、短期間で追いつくことは難しいという。また航空機の開発には5000人の技術者が必要といわれているが、中国には関係する技術者がまだ700人しかおらず人材不足も深刻。中国国民の夢が形になるまでにはまだまだ長い道程が必要だと言えそうだ。(翻訳・編集/KT)

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