「発展で我を忘れた中国人」ソフトパワーが低下―シンガポール華字紙

Record China    2008年10月20日(月) 17時6分

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16日、中国の急激な発展は素朴で誠実な中国人に我を忘れさせてしまった、とシンガポール華字紙が報じた。写真は発展の象徴、上海の陸家嘴地区。

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2008年10月16日、シンガポールの華字紙「聯合早報」は、中国の改革開放30年を振り返り、「急激な国の発展が、素朴で誠実な中国人に我を忘れさせてしまった」とするコラムを発表した。18日付で中国新聞網が伝えた。

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コラムは、改革開放が始まる30年前は「自由が少なく国際社会とも隔絶され、愚直だった」と中国人が、国の急速な発展によって「物質と精神のバランスを失ってしまった」と論じた。中国が国際社会に溶け込む度合いが高まるにつれ国民の自由と選択肢は広がり、今では選挙と住居の自由がない以外、欧米にあるものは全て揃うまでになった。だが一方で、国民の間に「自分たちはすごい」という過度の優越感が広がり、かえってソフトパワーを低下させているという。ソフトパワーとは、その国が有する文化や政治的価値観で国際社会の信頼を得るための重要な要素である。

ソフトパワーの低下によって、中国では「汚染粉ミルク」など数々の事件が頻発、それによって国際社会における信頼は大きく低下した。コラムは、「優越感」に浸ってばかりいると自らの首を絞めることになる、と警告した上で、「中国人」としてのあるべき姿を思い起こしてみては、と助言している。(翻訳・編集/NN)



   

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