開発力とブランド力欠く中国、玩具輸出の過半数が倒産―英BBC

Record China    2008年10月16日(木) 17時36分

拡大

15日、原材料や労働コストの上昇、アメリカの金融危機の影響から中国の玩具企業が大量に倒産している。今後、中国には開発力とブランド力の確立が求められるという。写真は江蘇省連雲港市にある玩具製造工場。

(1 / 4 枚)

2008年10月15日、イギリスBBCの報道によると、中国の税関によるデータから、2008年1−7月に輸出額が10万ドルに満たなかった中国の玩具企業は1574社で、前年同期比で52.7%、3600社余りも減ったことがわかった。中国税関総署が明らかにした中国の輸出入総額は2兆ドル近く増えており(約25%増)、輸出と輸入がいずれも同程度の成長幅となった。

その他の写真

ところが、中国製玩具は8か月の輸出額は51億ドル。08年以降、国内の原材料と労働コストの上昇により、人民元の切り下げが加速、融資困難な情況が続いたことに加えて、海外での品質検査費用など負担増加により、中国の玩具企業が大量に倒産しているという。アメリカの金融危機の影響から、中国の対米、香港、カナダ、などへの輸出高は下降傾向にある一方、EU諸国向けの輸出は1−7月には11%増加しているが、ユーロ経済圏にも衰退の兆しが現れていることで、今後の中国玩具企業のEU向け輸出にも陰りがあらわれる可能性は高い。

中国の玩具は現在も高い品質とはいえず、海外の技術に依存する段階にある。今後、安全面でのハードルをクリアしつつ、自主開発能力を高め、「安かろう、悪かろう」というイメージを払拭し、「中国ブランド」を確立するのが必須と指摘されているという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携