<漢字教育>授業時間の増加に賛否両論―韓国

Record China    2008年10月11日(土) 20時53分

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10日、ハングル文字の記念日「ハングルの日」を9日に迎えた韓国では、教育界の一部で漢字教育の授業時間増加が実施され、議論を呼んでいるという。写真は中国海南省の学校の韓国語授業。

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2008年10月10日、ロイターの報道によると、ハングル文字の記念日「ハングルの日」を9日に迎えた韓国では、ソウル市の一部地区で漢字教育の授業時間増加が実施され、議論を呼んでいるという。「環球時報」が伝えた。

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1446年にハングル文字の解説書「訓民正音」が交付されたことを記念して制定された「ハングルの日」。ハングル文字は韓国人の識字率を大幅に引き上げるとともに、国民意識や自尊心を高めることに大きな貢献をしてきた。

韓国では、1948年の「ハングル専用法」の制定により、公式文書の文字がハングルに限定され、漢字の使用は制限された。その後、朴正熙政権下(1963〜1979)で教育カリキュラムから漢字教育が排除され、漢字追放政策が進められて来た。しかし、90年代以降、漢字教育復活の機運が高まり、現在、教育科学技術部(日本の文部科学省に相当)は、漢字教育には関与しない姿勢をとっているという。このため、小学校では各校長の裁量で漢字教育を行うか否かを決定でき、出身校によって漢字の理解レベルのばらつきが大きいといわれている。

こうした状況の中、韓国教育界の中でも水準が高く、影響力を持つソウル市江南区が今月から漢字教育の授業時間を増加させ、その他の地区から注目を集めるとともに、議論を呼んでいる。教育関係者は「中国や日本に対抗するためには、学生の漢字能力の向上をサポートする必要がある」と語っているという。(翻訳・編集/HA)

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