<漢方注射死亡事件>注射液に猛毒の病原菌混入の疑い―中国

Record China    2008年10月10日(金) 16時5分

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10日、中国南部の雲南省で製薬メーカー「完達山製薬廠」(黒竜江省)製の注射液「刺五山」を使用した患者3人が死亡した事件で、その後の調査の結果、注射液に猛毒の病原菌が混入していた疑いが高いことがわかった。写真が問題の「刺五山注射液」。

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2008年10月10日、中国南部の雲南省で製薬メーカー「完達山製薬廠」(黒竜江省)製の注射液「刺五山」を使用した患者3人が死亡した事件で、その後の調査の結果、注射液に猛毒の病原菌が混入していた疑いが高いことがわかった。雲南省のニュースサイト「雲南網」が伝えた。

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事件のあった雲南省紅河ハニ族イ族自治州の人民政府によると、同州第4人民医院で5日午前、患者19人に「刺五山注射液」を使用したところ、6人が不良反応を起こし1人が危篤、5人が重篤な状態に陥った。その後、6日に54歳の女性患者、7日に77歳と87歳の患者が死亡。これを受けて国家衛生部(省)と国家食品薬品監督管理局(薬監局)は、「刺五山注射液」の回収と使用・販売の一時停止を決定した。

紅河州薬監局が同医院に残されていた同じロットの製品を調べたところ、肉眼でも確認できるほど色がまだらになっているものなど明らかに不合格製品であることが判明。不良反応の原因は、この「汚染注射液」によるものと断定された。

今回の事件発生後、同注射液による被害が続々と報告されている。新たに、8月には同省開運市で2人の患者が不良反応を起こしていたほか、曲靖市で2人の患者が死亡していたことも判明した。このほか、10日付楚天都市報の報道により、湖北省では04年からの累計で150人の患者が不良反応を起こしていたことも明らかになっている。(翻訳・編集/NN)

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