金沙江最後のジップライン 四川省

人民網日本語版    2017年12月28日(木) 8時20分

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四川省と雲南省の境界にある金沙江の上には、両岸をまたぐように長さ約470メートル、高さ約260メートルのジップラインがかかっている。同ジップラインは、四川省の境界内の金沙江で使用されている最後の1本だ。

四川省と雲南省の境界にある金沙江の上には、両岸をまたぐように長さ約470メートル、高さ約260メートルのジップラインがかかっている。同ジップラインは、四川省の境界内の金沙江で使用されている最後の1本だ。人民網が伝えた。

ジップラインの西対岸は四川省布●県龍潭鎮馮家坪村(●は施を手偏に)に繋がり、東対岸は雲南省巧家県茂租鎮鸚哥村に繋がっている。2メートル四方のゴンドラが親指2本分ほどの太さの鉄線に吊るされ、真ん中には小指ほどの太さの牽引用の鉄線がついている。ジップラインの両端には約15メートルの落差があり、長さ約470メートル、水面までの高さ約280メートルで、往復で10数分を要する。ゴンドラの中に座ると、耳には風の音が鳴り響き、足元にはおよそ300メートルの深さの渓谷があり、左右の両岸には切りたった険しい絶壁が立っている。

ジップラインの発案者である蒋世学さん(71)は、「以前、両岸に暮らす村民たちは山を超えるか、川を船で渡らないと対岸へ行くことができなかった。90年代末に布●県は川に沿って高速道路が建設されたことで、鸚哥村の村民たちにも希望が見えた。そのため1999年に10人あまりの村民で協力し12万元(約205万円)を出し合って、ジップラインを取り付けた。もしジップラインに乗らずに対岸へ向かう橋の場所まで行こうとすると、丸1日かかってしまう。一番最初は踏み込み(ペダル)式のジップライン、その後はディーゼルエンジン式のものに変え、ここ数年では電動のものに変わっている」と話した。ここ数年、ジップラインの利用費は1人1回2元(約35円)から5元(約85円)まで値上がりしたものの、蒋さんの収入は増えていないという。道路が開通していないため、経済発展が遅れ、村民は出稼ぎに行き、村の人口は300人足らずとなった。

ジップラインの下流約500メートルの位置では現在、橋の建設工事が進められており、四川省高速道路橋梁建設集団有限公司の同プロジェクト事務所の易小兵主任は、「橋の幅は約9メートル、長さ385.2メートルで、2018年5月に竣工し開通する予定」と話した。橋が開通してからは、ジップラインを利用する村民が徐々に減少するだろうが、蒋さんはジップラインを同地の特色ある観光スポットとして、残していきたいと話している。(編集TK)

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