<汚染粉ミルク>中国初の母乳バンクが計画中止に―浙江省寧波市

Record China    2008年10月9日(木) 17時43分

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8日、汚染粉ミルク問題で揺れる中、浙江省寧波市で中国初の母乳バンクを設立する計画が浮上していたが、この計画が中止となったことがわかった。写真は瀋陽の酪農施設を視察する監督員。

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2008年10月8日、東方早報によると、浙江省寧波市で中国初の母乳バンクを設立する計画が浮上していたが、この計画が中止となった。

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母乳バンク設立を計画していた寧波市母乳授乳協会の胡敏(フー・ミン)事務局長は中止の理由について、資金的な面もあるが、社会環境が整っていないことが大きいと語った。母乳を集めるためには専用の車両で各家庭を巡回し、殺菌や温度管理などを行わなければならず、相当の費用がかかる。また、母乳バンクは「母乳による授乳」を行うことを前提にしているが、実際には母乳を飲ませている母親の割合はここ10年間で20%も下がっており、粉ミルクによる授乳が主流となっているのが現状だ。母親の多くが「母乳を赤ちゃんに飲ませているとスタイルが悪くなる」「育児休暇が短く、時間がない」などの理由で、粉ミルクを利用しているという。

母乳が粉ミルクに負けるかたちになってしまったが、浙江大学付属医院の産婦人科医は、母乳を赤ちゃんに飲ませるとスタイルが悪くなるというのはまったくの間違いだとし、母乳は粉ミルクと比べて栄養価が豊富で、赤ちゃんの健康にも良いと話している。(翻訳・編集/岡田)

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