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4日、カナダのNGOが、北京などの水不足を根本から解消するためには、水の使用を制限し、無計画な用水拡張から科学的な対策計画に転換すべきだと指摘する報告を発表した。写真は06年5月、北京での節水イベント。
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2008年10月4日、カナダのNGO組織「プローブ・インターナショナル」が発表した北京市の水資源をテーマにした研究報告によると、同市の水不足を根本から解消するためには、水の使用を制限し、無計画な用水拡張から、より科学的な対策計画に転換する必要があるという。
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近年来、中国ではとくに北京をはじめ北部の各都市で水不足が深刻化している。1950年代から中国南部の水資源を北部に供給する「南水北調」プロジェクトが進んでいるが、北京オリンピックの際にも水不足が指摘されており、同NGOの報告は、こうしたプロジェクトは一時しのぎにすぎず、その有効性を疑問視しているという。
このほか、中国の環境問題に長年取り組んでいる戴晴(ダイ・チン)氏は同NGOの助成のもと研究を行い、問題の深刻さを市民に訴える必要性を指摘した。戴氏は、北京がなぜこれほどの水不足になっているのか、根本的な問題点をよく考えた上で、政府は対策を講じるべきだとするとともに、市民にインタビューを繰り返し行い、過去の北京と現在の北京の水事情の変化を話し、問題の深刻さを訴えているという。(翻訳・編集/岡田)
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