<汚染粉ミルク>企業名公表した記者が告白、「口止めもあった」―中国

Record China    2008年9月22日(月) 8時29分

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20日、有害物質メラミン混入の粉ミルクを製造していた中国の大手メーカー名を最初に報道した記者が、企業名公表に踏みきるまでの懊悩とその後の裏話を自身のブログに発表。写真は青島の病院で診察を受ける問題の粉ミルクを飲んだ乳幼児。

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2008年9月20日、最近中国国内のポータルサイトの各掲示板に、「三鹿集団の毒粉ミルク事件を最初に報道した記者…緊張で眠れなかった」という題名の文章が貼りつけられている。この文章は国内で最初に「三鹿集団」という実名をあげて毒粉ミルク事件を報道した記事「甘粛省で乳児14人が腎臓病に、『三鹿』粉ミルクが原因か?」を書いた簡光洲(ジェン・グァンジョウ)記者のブログを抜粋転載したもの。香港の「文匯報」が紹介した。

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簡記者が9月14日に発表したブログは、問題記事の掲載前後に同記者や新聞社に対してかけられた圧力についても明らかにしており、多くの人々の関心を呼んでいる。

「企業名を公表すると決めた夜は一睡もできなかった」理由について、「乳児の結石発症に関する報道は甘粛省や湖北省の現地メディアが過去に何度も取りあげていたが、すべて『某企業の粉ミルク』として企業名を伏せていた」からと述べている。同記者は公表前に三鹿集団の広報部にミルクの安全性について問い合わせたが、「わが社の商品に品質上の問題はありえない」という自信に満ちた回答を得たという。しかし小児科の医師らの証言や独自調査の結果、三鹿集団の粉ミルクが原因であることを確信。

報道当日の午後、三鹿集団から「記事の削除依頼」の電話があったと明かす簡記者は、これまでに各メディアが企業側から「口止め料」を受け取っている可能性は「かなり高い」と述べながらも、「中国メディア業界のあまりにも過酷な生存競争を知っているだけに、メディアだけを非難する気持ちにはなれない」との本心を吐露した。(翻訳・編集/本郷)

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