2008年9月17日、上海市では第一婦嬰保健院が9月12日の「中国障害児出生予防デー」を記念してキャンペーン活動を展開中。上海市の「新聞晩報」とそのサイト「解放網」がこれを取材した。

【その他の写真】

今年で第3回となる「中国障害児出生予防デー」だが、最新の調査によると中国では毎年80万人から120万人の障害児が出生しており、その確率は4％から6％で世界最多に近い。障害児の出生率の高さが新生児や乳幼児の死亡率を押し上げる結果になっているため、キャンペーンでは結婚前のカップルに対し「婚検（婚前医学検査）」を行うよう呼びかけている。

上海市では「婚検」を無料で受けられるにもかかわらず、ここ数年で検査率は下降の一途をたどっている。若い人のなかにはただ「面倒くさい」というものや「職場で健康診査を受けたから大丈夫」との理由で「婚検」を放棄するケースが多いという。

障害児が生まれないための予防策として、妊娠の時期や環境に留意し、充分な栄養を取り適切なワクチン接種を行うことを奨励。「婚検」はもちろん妊娠中も定期的に検診を受けるよう若者たちに呼びかけている。（翻訳・編集/本郷）