Record China

ヘッドライン:

<在日中国人のブログ>おすそ分けできない故郷の月餅

配信日時:2008年9月18日(木) 12時33分
拡大
中秋の名月の折、ふだんお世話になっている感謝もこめて、息子の幼稚園の同級生たちに月餅を贈ろうと考えたわたしの妻。しかし、この贈り物は果たして「ありがた迷惑」だろうか?写真は中国のスーパーで売られている月餅。
(1/6枚)

自宅から会社まで遠いので、わたしは毎朝、かなり早い時間に家を出る。まだ醒めない眠気でぼんやりしたまま電車に揺られていると、出勤がてら、子供を駅前の幼稚園に送って行った妻からメールが届いた。先ほど息子を幼稚園に送り届けた時、教室に「中秋の名月」の飾りつけがしてあるのを見かけ、「もうお月見の季節か…」と思い出したというのである。自宅にはちょうど、中国から買ってきた月餅がひと箱残っている。夜、息子を迎えに行く時に持って行って、普段お世話になっているお礼も兼ねてみんなに食べてもらおうか、との内容だった。

その他の写真

この月餅はわたしが先週中国に出張した際、現地のスーパーで購入したものである。中国では旧暦の 8月15日を「中秋節」といって、この日に家族や親友が集まり、満月を観賞しながら、この菓子を食べるのが古くからの慣わしだ。中秋節が近づく頃、親戚やふだんお世話になっている人にこれを贈ることが盛んである。

思えば、息子は毎日幼稚園でたくさんの友達に囲まれて一緒に楽しく過ごしているし、彼らにも、日本ではなかなか食べられない珍しい月餅をぜひ一緒に味わっていただきたい、そう思って、わたしは「了解」と返信した。

しかし、数分後。妻から再びメールが返ってきた。「やっぱり月餅を持って行くのはやめましょう」とのこと。「なぜ、そんなにころころ意見を変えるの?」と聞くと、「あなた、汚染粉ミルクのこと忘れたの?」と言う。中国から買ってきた食品は自分たちで食べる分には問題ないが、安心して人にあげられるものだろうか?特に、幼稚園の子供たちに食べて貰って、万が一、何かあったら大変だから、という理由だった。

「了解」。わたしは再び、それだけ返信した。朝の満員電車は蒸し暑く、クーラーは全く効いていないようだ。(38歳男性/在日10年/会社員)

関連記事

過剰包装の月餅、政府が取り締まり強化―中国

28日、中国政府は過剰包装された月餅の取り締まりを強化する。また、包装を大幅に規制する国家標準化管理委員会の基準が間もなく批准を受けると見られている。写真は4万円以上もする月餅ギフトセット。

Record China
2008年8月31日 16時27分
続きを読む

ランキング