日本びいきのチャン・イーモウ監督?反日戦研究者が論評―中国

Record China    2008年9月15日(月) 17時22分

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12日、日本人芸術家を敬愛するチャン・イーモウ監督について、反日戦争研究者の王錦思氏は評論を発表した。写真はチャン監督作品「王妃の紋章」。

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2008年9月12日、チャン・イーモウ(張芸謀)監督に関する反日戦争研究者・王錦思(ワン・ジンスー)氏の評論が「捜狐網」に掲載された。「チャン・イーモウ監督はなぜ日本人芸術家を敬愛するのか」と題する評論で、王氏は次のように述べている。

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中国映画界の巨匠・チャン監督。自身が総監督を務めた北京五輪開閉会式では、その芸術的才能を十分に発揮した。中心的な演出スタッフはおおかた中国人だったが、衣装ディレクターに唯一日本人である石岡瑛子氏を起用。閉会式のテーマソングには「Jポップの父」と称される菊地圭介氏が作曲した『北京、北京、我愛北京』を選出した。

王氏は「日中関係に暗雲が立ち込める時でさえ、チャン監督の日本崇拝は一貫して変わらず、日本人を好きになれない中国人を悩ませただけでなく、怒りさえも感じさせた」と前置きしたうえで、日本びいきの姿勢は「改革開放初期に受けた日本文化の影響が大きい」と分析。

文化大革命後、中国で初めて公開された外国映画は『君よ憤怒の河を渉れ』だった。作品中の杜岡(高倉健)とヒロインの真由美(中野良子)は、中国の若者の憧れとなり、チャン監督も杜岡のファッションやキャラクターを真似たという。北京電影学院に入学したのも同時期で、王氏は「(同院の入学が)重大なターニングポイントだった」としている。

その後、チャン監督は日本映画界の巨匠・黒澤明監督を敬愛するなど、日本文化に感化されていく。2006年、日中合作映画『単騎、千里を走る。』では、憧れであった高倉健を主演に招いている。(翻訳・編集/SN)

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