<四川大地震>「先生も一緒に」、遺影抱えた卒業写真―四川省北川チャン族自治県

Record China    2008年9月13日(土) 0時31分

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9日、四川大地震の被災地にある北川中学の臨時校舎では、震災のために3か月も先延ばしになっていた卒業写真の撮影が行われていた。37人の卒業生の列の真ん中には、きりっとしたタキシードに身を包んだ担任教師の遺影があった。

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2008年9月9日、今年5月に発生した四川大地震から120日あまりが経過したこの日、被災地となった同省北川チャン族自治県にある北川中学の臨時校舎では、震災のために3か月も先延ばしになっていた卒業写真の撮影が行われていた。

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37人の卒業生が一同に揃い、被災の苦しみを微塵も見せない笑顔をレンズに向ける中、担任教師の何海平(ホー・ハイピン)さんだけが姿を見せなかった。彼は震災の日、不運にも倒壊した校舎の下敷きになり、尊い命を落としたのだ。

撮影を控えたある日、卒業生の数人が何さんの自宅を訪れ、何さんの未亡人となった妻に何さんの遺影を貸してほしいと申し出た。喜ばしい卒業記念の写真に、大好きな恩師にも姿を見せて欲しいという願いからだった。かわいい生徒たちの思いに涙の止まらない何夫人。17年前の結婚写真を快く提供した。

そして撮影当日。きりっとしたタキシードに身を包んだ何さんの大きな遺影が、卒業生たちの列の真ん中にあった。卒業生らの思いを耳にした街の写真館がこの日、無料の撮影を申し出て、晴天の空の下、ここちよいシャッター音を響かせた。(翻訳・編集/愛玉)

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