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11日、農村出身の出稼ぎ労働者「農民工」として、初めて全国人民代表に選出された女性・胡小燕さんを非難する声が高まっている。写真は胡小燕さん。
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2008年9月11日、広州日報によれば、農村出身の出稼ぎ労働者「農民工」として、初めて全国人民代表に選出された女性・胡小燕(フー・シャオイエン)さんが、思わぬ非難の的になっている。
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「農民工」とは、戸籍が農村にありながら、出稼ぎ労働者として都市で働く人のことで、全国に1億5000万人以上いると推測されている。胡さんは1998年、四川省の農村から広東省仏山市へ出て、出稼ぎ労働者として働いていたが、2008年1月21日、広東省第11期人民代表大会で全国人民代表として選出されたことで、生活が一変。胡さんは、出稼ぎ労働者の声を政治に反映させたいと意気込んだ。さらに3月20日、胡さんはメディアを通じ、全国の出稼ぎ労働者に向けて、自身の携帯電話の番号やインスタントメッセンジャー「QQ」のID番号を公開し、大きな反響を呼んだ。
ところが、これを境に胡さんを悪夢のような出来事がおそった。携帯電話には、時間を問わずひっきりなしに電話がかかってくるようになり、いたずら電話も急増。ショートメッセージも多い日には2000件以上も受信されるようになってしまい、給料の半分以上が携帯電話料金に消えた。胡さんはひどい睡眠不足と頭痛に悩まされ、仕事にも支障が出る事態となってしまった。そのため、夜は携帯電話の電源を切るようにしたところ、「出稼ぎ労働者の“救世主”だと思っていたのに」と、今度は胡さんを非難する声が高まった。メディアも、携帯電話がつながらなくなったことで、胡さんに否定的な記事を書くようになった。
現在は、メールとショートメッセージによる出稼ぎ労働者らとの連絡は再開しており、胡さんは日常業務の1つとして順調にこなしている。胡さんは「私はやっぱり一介の出稼ぎ労働者」と話し、同じ出稼ぎ労働者のために尽力したいと話している。(翻訳・編集/岡田)
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