粉ミルクが原因か?乳児14人が相次いで「結石」で入院、衛生庁が調査開始―甘粛省

Record China    2008年9月11日(木) 10時16分

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10日、甘粛省では今年に入り、生後5か月から11か月の乳児14人が相次いで「結石」を発症。同省衛生庁が調査を開始したが、全員が同じメーカーの粉ミルクを飲んでいたことが判明した。写真は問題の粉ミルクを飲み、病院で結石の治療を受ける生後8か月の乳児。

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2008年9月10日、新華社サイト「新華網」は、甘粛省で今年に入り腎結石や尿路結石と診断される乳児が相次いで14人も発生したため、同省衛生庁がその原因究明に乗り出したことを伝えた。

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甘粛省蘭州市にある中国人民解放軍第一医院では、今年6月28日から9月8日までに「多発性腎結石」や「尿路結石」を発症した乳児14人を相次いで診察。患者は生後5か月から11か月の乳児で、2〜3日排尿がなく腎機能の著しい低下が見られた。うち1人は危険な状態だったが医師らの懸命な処置により、現在は回復に向かっているという。

事態を重く見た同省衛生庁は調査を開始。結石を発症した乳児らはいずれも農村部に住んでおり、同じメーカーの粉ミルクを飲んでいた。この粉ミルクは400g入り18元(約270円)で市場に出回っており、その値段の安さからほとんどの農村で乳児に飲ませているという。

医学専門家の話では、乳児が結石を自然発症する率は非常に低く、今回のように短期間に14人もの乳児が集中して発症するケースは極めてまれ。結石の原因の1つに栄養失調があげられるが、乳児らの担当医は「子供たちは脂肪とたんぱく質の摂取量が不足しているため、体内でプリン体の代謝異常が起こり『高尿酸血症』を引き起こした」と診断。衛生庁は乳児の結石発症と粉ミルクとの因果関係を明らかにするため、各分野から専門家を招き調査分析を行っている。(翻訳・編集/本郷)

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