解放軍将校が英士官学校に留学、米や英保守派は危機感―中国

Record China    2008年9月10日(水) 15時12分

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9日、英紙はこのほど、中国人民解放軍の将校がイギリスの陸軍士官学校で留学を開始したと報道した。アメリカやイギリスの保守派は危機感を隠せないという。写真は03年9月、四川陸軍による実弾演習。

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2008年9月9日付け青年参考によると、7日、イギリス「ウィークリータイムス」紙は中国人民解放軍の将校がイギリスで最も有名な士官学校である、サンドハースト王立陸軍士官学校での留学を開始していると報道したという。アメリカ国防総省やイギリスの保守派は、このままではEUの武器の中国への禁輸政策がなし崩しにされ、ヨーロッパの軍事技術が流出してしまうと批判的だ。

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同紙によると、人民解放軍の将校による英国留学は2期目に入るという。1年を一期として、英国陸軍の兵士とともに学び、訓練を受ける。しかし、こうした軍事協力はアメリカが主導して決定したEUの「対中武器輸出禁止」に違反する。近年、独仏はこの解除を求めているが、米は中国脅威論を主張しながら猛烈に反対してきた。

英国もブラント首相の就任により、方針を転換。中国の軍事教育分野での協力を呼びかける声を受け入れた。だが、これに対し、米国防総省は危機感を隠せない。また、英国の保守派は「軍事知識を流すようなもの」と非常に不快感を示している。イギリスのこうした態度がEUの禁則を破る可能性もあるからだ。

しかし、仏独の専門家によると、こうした活動は欧米諸国が一貫して求めていた、中国の軍事力の公開がなされるものと評価される。ヨーロッパ流の考え方を人民解放軍が取り入れることで透明性を高めてほしいと期待している。(翻訳・編集/小坂)

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