<四川南部地震>「子供抱いたまま」母子の遺体を発見―四川省西昌市

Record China    2008年9月4日(木) 17時46分

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3日、8月30日に発生した四川南部地震で被害に遭った母子の遺体が発見された。家屋の下敷きとなっていた母親は9歳の娘をかばうように抱きしめたまま亡くなっていた。写真は四川省攀枝花市の被災民。

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2008年9月3日、四川オンラインによると、2日午後6時までに被災者109万7000人、死者38人(四川省32人、雲南省6人) を出した四川南部地震で、母子の痛ましい遺体が発見された。

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8月30日、西昌市涼山州新橋村の母子が、倒壊した自宅の下敷きになっているところを、帰宅した夫が発見した。31日深夜、通報を受けた西昌市消防隊が駆けつけ救出活動が開始された。家屋は完全に瓦礫と土の塊と化しており、間取りすら全くわからない状態になっていた。数時間の救出活動が行われたが母子の所在が判別できず、活動は困難をきわめた。瓦礫と土塊を撤去していくうちに、まず15歳の息子が発見されたが、すでに亡くなっていた。

救出活動が8時間を超えたところで、ついに母親の遺体も発見された。母親は何かを抱きしめるような格好で亡くなっていた。遺体を掘り出すと、母親は9歳の娘を懐にかばうように抱きしめたまま亡くなっていたことがわかった。また、母親の手には箸が握られていた。自宅で食事をしていた母親は、地震発生の際、手にしていた箸を置く間もなく、傍らにいた娘を懐に守ったのだろう。しかし無情にも、母子ともども崩れ落ちてきた家屋の下敷きとなり、命を落としてしまった。

発見当時の母子の写真は国内で公開され、中国全土で深い悲しみを呼んでいるという。(翻訳・編集/岡田)

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