「ラストエンペラー」溥儀の自伝「わが半生」の版権、自称姪が継承か―中国

Record China    2008年9月1日(月) 17時7分

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29日、「ラストエンペラー」で知られる末代皇帝溥儀の自伝「我的前半生(わが半生)」の版権をめぐる裁判は、溥儀の姪を名乗る女性の登場で終結したことが分かった。写真は長春市にある「偽満皇宮博物院」。

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2008年8月29日、北京晩報が伝えたところによると、「ラストエンペラー」で知られる末代皇帝溥儀の自伝「我的前半生(わが半生)」の版権を巡り争われてきた「無主財産権」に関する裁判は、溥儀の姪を名乗る女性の登場で終結を迎えた。

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07年8月22日、40年以上も出版を続けてきた群衆出版社が、溥儀の妻である李淑賢(リー・シューシエン)夫人の死後、継承者のいない版権は国有財産(無主財産)であると主張し、裁判所に申し立てをした。07年9月25日、裁判所がこれについて「財産受領公告」を発行。この申し立て後、1年以内に申立人が現れない場合は国有財産になることになっていた。

ところが間もなく1年になろうという08年8月22日、溥儀の姪という金さんが版権の継承を申し立てた。金さんは、李夫人の晩年の生活を夫と共に世話をしてきたとし、李夫人死去前に受け取っていた「遺言書」を提出。版権継承の話は、裁判所の公告を見て知り、この「遺言書」を思い出したという。「遺言書」には、「わが半生」の版権をオークションにかけ、得たお金で李夫人と溥儀の身辺整理に充てて欲しいと記されていた。金さんは、この遺言通りに版権を処理し、李夫人と溥儀に関する事務処理費用にしたいという。

法律では、無主財産権申し立ての事案は通常の審理を経ず、財産受領公告を発布後、受領を申し立てる者がいれば、この申立人に対する審査なしで結審する。よって今回のケースも、確認作業なしで出版社の申し立ては退かれ、版権の帰属についての最終確認は別途「権利確認訴訟」により解決する必要がある。(翻訳・編集/中原)

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