<コラム>きざな韓国人がスキーを始めるとどうなる?整形と「ポムセン・ポムサ」の関係

配信日時:2017年12月30日(土) 18時50分
きざな韓国人がスキーを始めるとどうなる?
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きざで格好ばかりつけているやつは、人から嫌われるのが相場だ。ところで韓国の人は、意外に格好つけることが多いのである。写真は韓国のスキー場。
きざで格好ばかりつけているやつは、人から嫌われるのが相場だ。ところで韓国の人は、意外に格好つけることが多いのである。

スキーに行くとする。まずはスキーに行く前に服装から整える。かわいらしい帽子、手袋、ダウンの素晴らしいジャンパー、スキーズボン、ゴーグル。はたから見たらスキーの達人のようだ。しかしこの人は、きょう初めてスキーに行く人なのだ。

不動産の事務所を開店するとする。仕事があるかどうか、将来の見込みはいいのか、立地はこれで大丈夫なのかというあたりをまずは考えるのが普通だが、韓国人の場合はたいてい、まずソファの大きいやつを4個ぐらいドカンと入れ、机もバンとしたものを2つほど入れ、壁いっぱいの風景画を飾り、というふうに「見てくれ」を意識したスタイルから入る。立派な事務所にはなったものの、入ってくるお客さんはいない。事務所は3カ月目には畳まざるを得ない羽目となる。

「ポムセン・ポムサ」という言葉がいつ韓国で使われるようになったのか知らない。ポムは英語のform、センは「生きる」の意、サは「死」の意味だ。「格好に生き、格好に死ぬ」という意味で、格好のよさ、見てくれ至上主義、外面を大切にする生き方を示した言葉だ。形の大切さということでもある。格好つけることである。「エエかっこする」ことである。確かに韓国の人は外見を重要視するようだ。

この「ポムセン・ポムサ」、しかし私はある意味好ましいものと考えている。ないのにあるふりをしたり、知らないのに知ったかぶりをするのはどうかと思うが、人と食事をした時、食事代は自分で払わないと気が済まないタイプ。遊びに行って、自分ですべて金を払おうとするタイプ。こういうタイプの人は付き合っていて気分がいいし、交友関係も広く皆から好かれるタイプだと思う。

こういうタイプは日本人にはあんまりいないかもしれない。いても1万人に1人ぐらいの比率ではないだろうか。気前がよくて男らしくていいじゃないか。そう思う。普通はそれだけの余裕がないから、そうしたくてもできないわけだが。

しかし人間、この世に生きる上では格好つけることも一つの生き方であるし、品位というものはそういうあたりからおのずとにじみ出してくるものじゃないだろうか。そんなことも思う。ポムセン・ポムサは韓国でもやゆ的に用いられることが多い言葉だが、決して弊害だけではないと私は考えている。

ポムセン・ポムサと一脈通じていると思われるのが、韓国における整形手術の多さだ。顔は親からもらったものだから、そのままの姿で大切に維持してゆこうというのが日本人としての一般的なスタンスではないだろうか。

二重まぶたにしたり鼻をちょっと高くしたり顎をそいでシャープにしたりする整形手術。日本でも今はかなりやられているようにも思うが、それでもやはりこちら韓国に比べたらそれほどラジカルではないと思う。見た目を重視するポムセン・ポムサの精神が、整形の壁をかなり低いものにしているようだ。就職の時の面接に備えて整形するという人が多いし、最近は若い男性までも面接整形が増えているらしい。

話は変わるけれど、最近、韓国人になりたいと思っている日本女性が急増しているという記事を見てちょっと驚いた。「んなバカな!」「韓国のステマかよ!」と思った人はオジサンなんだとか。時代って変われば変わるものなんだな。ちなみに「ステマ」というのは、ステルスマーケティングの略で、消費者に宣伝と気付かれないように宣伝行為をすることという意味のようだけれど、筆者も初めて知った単語。毎日ネットは見てるけれど、知らないコトやモノはたくさんあるものだ。

ところで、この韓国人気。2003年ごろのあの「ヨン様」で有名になった「冬のソナタ」(韓国での原題は「冬の恋歌」)を1次ブームとすると、その後「少女時代」「KARA」「東方神起」が2次、そして今、第3次の韓流ブームだとか。「TWICE(トゥワイス)」というガールズグループ。今年2017年末のNHK「紅白歌合戦」に実に6年ぶりとなる韓国籍の登場決定。18〜22歳の9人組の彼女たちは15年にデビューし、16年10月には日本でデビューしていないにもかかわらず、オリコン週間アルバムランキングで10位に入ったというからすごい。

日本デビューは17年6月で、ベストアルバム、デビューシングル共に同ランキング1位を獲得しいずれもプラチナ認定を受ける大ヒットを飛ばしたそうだ。これを支えているのが日本の女子中高生。やはり若い子が時代を引っ張っていくもののようだ。ブームの土台は、「オルチャンファッション」が数年前から人気になっていたこと。

韓国語で「顔」を意味する「オルグル」と「最高」を意味する「チャン」を合わせた造語で、直訳は「顔が最高」という意味になり「かわいい一般人」とも訳されている。メークは目をパッチリ、眉は並行で太めに、チークはさらっと、といった特徴があり、体のラインを強調するファッションが多い。

若者が集まる東京・原宿の竹下通りは今や「オルチャンファッション」だらけだとか。コリアンタウンと言われた東京・新大久保は、かつては大人の女性が目立ったが、現在はオルチャンファッションの若い女性が押し寄せるようになったみたいだ。そんな新大久保、後学のためちょっと行ってみたいもんだ。オルチャンファッションのノリでポムセン・ポムサまで行くかどうかは分からないが、いくら韓国人になりたいといっても、そこまで行かずともよいのでは、などとついオジサンくさいせりふが飛び出してしまいそうだ。TWICEの出る紅白、十分にご堪能のほど。読者の皆様、来年もまたよろしく。よいお年を。

■筆者プロフィール:木口政樹
イザベラ・バードが理想郷と呼んだ山形県米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結婚。三星(サムスン)人力開発院日本語科教授を経て白石大学校教授(2002年〜現在)。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。
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